犬について

純血種の問題のこと

先日、ノルウェーでブルドッグ(イングリッシュ・ブルドッグ)とキャバリア(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル)の繁殖を禁止する判決が下されたという記事を目にしました。ブルドッグなどの短頭種は、呼吸器や眼球、皮膚などに遺伝性疾患を持つケースが目立ち、また、キャバリアは心臓病や、脳に対して頭蓋骨が小さすぎることにより引き起こされる脊髄空洞症などを患うことが多いとされています。ノルウェーの動物福祉法(Norwegian Animal Welfare Act of 2009)には、「繁殖は動物の身体的または精神的機能に悪影響を与える遺伝子を伝えるような方法によって行われてはならない。」と規定されており(第25条)、訴えを起こしたノルウェー動物保護協会(NSPA: Norwegian Society for the Protection of Animals)によると、被告となった複数のケネルクラブにおけるこれらの犬種の繁殖が同条の違反となると認められたようです。

現在の犬種の多くは、人間によって、ここ200年くらいの間に作り出されたものだと言われていますが、ブルドッグやキャバリア以外にも、個性的で魅力的な容姿を追求していった結果、遺伝性疾患を発生するリスクを抱えることになった犬種は少なくありません。そのうえ、純血種維持のためには、同じ犬種の中で交配させていく必要がありますが、血縁的に近いもの同士を交配させた場合には、先天的な障害を持ったり、病気に罹りやすくなってしまいます。また、短頭犬種には、胎児の頭が大きすぎるため自然分娩できず帝王切開が必要となるものが多いということもある訳です。このような犬種を巡る問題は日本では欧米ほどには取り上げられていないように感じますが、犬たちにとても深刻な事態を引き起こしていると言えます。

犬は、犬種によって、その大きさや容姿、毛の質や色など、実に多様な特徴を持っています。そんな中で特定の犬種だけが持つユニークな姿に強く惹かれるのは、よくあることでしょう。(私の場合、日本犬、特に柴犬にどうしても目がいってしまいます。)それでも、そのユニークな姿を追求することが犬たちに苦難を強いてしまっているのだとしたら、純血種をこのまま維持していくより、異なる犬種との交配を取り入れるなどして、遺伝による疾患や健康への悪影響を減らすよう取り組んでいくのが良いと思います。同じ犬種であっても、個々の犬の性格は、それぞれ全くと言って良いほど違います。家族に迎い入れ、ともに暮らすなかで、それぞれの犬の持つ個性が、その犬を他にない唯一の存在にしており、結局のところ、私たちはそこに惹かれるのですから。。。

今年に入って、散歩でよく行く公園で、ゆうに新しい友達ができました。ゆうより一回り大きいのですが、姿はゆうにとても似ていて、脚が長いところまでそっくりです。先日は、この子と、昨年、仲良くなった更に一回り大きい別の子の3人(いや、3匹か、)で、取っ組みあって遊んでいました。夢中になって遊んでいる姿はとても楽しそうで、いつまで見ていても飽きることはありません。皆、もと保護犬でミックス(雑種)ですが、なんとも犬らしい犬たちです。

参考: NSPAのウエブサイトでの発表

この前の雪の日も、大はしゃぎ!
さあ、これから散歩だ!

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