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犬を飼うということ

あたりまえのことかもしれませんが、子犬や子猫ってとってもかわいいものです。YouTubeとか、テレビの動物番組では人気のコーナーがあったりしますが、そういうのを見ていると、犬を飼ってみたいなと思ってしまったりしますよね。

でも、犬を飼うことは、結構、大変です。楽しいことばかりではありません。飼うことを決める前に理解しておかなければならないことも、いろいろあります。

子犬の成長はとっても早いです。子犬としてかわいいのは数か月、あっという間に過ぎ去っていきます。そして生まれて2年も経てば成犬です。

また、子犬の世話はとっても大変で、目を離せません。トイレを覚えさせたり、噛み癖や無駄吠えをしないようにするなど、問題なく人との生活ができるように、しつけもきちんとしなければならない大事な時期です。

成長してからも、毎日、朝夕、雨や雪の日であっても、散歩に連れて行ったり、一緒に遊ぶなど、出来るだけ、かまってあげることも必要です。また、病気になれば医者に連れて行くことになります。飼い主だって、仕事、学校、家事、それ以外にもやることが一杯あって、忙しかったりします。それでも、犬の世話は、ずっと続きます。食費や医療費なども結構、かかります。

そして、犬は飼い主より先に旅立って行きます。楽しかったこと、大変だったことなど、一緒に過ごした時のたくさんの想い出を残して。その時が来たら、看取る覚悟も必要です。

犬を飼うとなると、その犬に対する責任だけでなく、社会に対する責任も生じます。吠えたり、臭いがしたりといったことで、近所に迷惑をかけないように気を使います。

犬を飼うきっかけは、可愛いとか、一緒に遊びたい、暮らしたい、多くの場合、そういったことだと思います。そういった気持ちを持つのはとても大事なこと。でも、そこから、一歩、立ち止まって、犬を飼うことってどんなことなのか、よく考えたり、調べたりすることが必要です。最初はかわいいと思って飼い始めたのに、こんなはずではなかった、ということにならないように。

捨てられた犬や猫の殺処分の問題などを知る機会は少しずつ増えてきており、その背景にある悪質なブリーダーや流通の問題がテレビや新聞で取り上げられることもあります。でも、そういった不幸な犬や猫たちの問題を根本的に解決するためには、まず、私たちが今のペット事情に関心を持つことと、飼い主として責任を持って、最期までずっと世話をすることが必要だと思います。

犬を飼うということにきちんと向き合って、精一杯の愛情を注げば、犬は間違いなく、それに応えてくれます。想像していたよりも遥かに沢山の大切なものを与えてくれるのです。

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