動物福祉

今年をふりかえって ~これからの社会の流れと動物保護

今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大に大きな影響を受けた1年でした。様々な分野で活動が自粛となる中、コロナは社会問題を可視化し、今の世の中や自分の在り方について改めて考える機会をもたらしたとも言えます。拡大と効率化を追求する市場経済が大量生産、大量消費を推し進めていく中で、格差の拡大や気候変動をはじめとする様々な社会問題が地球規模となり、もはや見過ごすことができないところまできているという声も聞きます。世界中に拡大した新型コロナウイルスのパンデミックも、未開の地への開発が進み、野生動物が生息する地域と人間社会の境界が曖昧になったことにそもそもの原因があると言われています。

そのような中で、これまでのやりかたをこのまま続けていくことに疑問を持ち、時代が転換期に来ていると感じる人は増えており、地方において循環型社会を創る取り組みや、誰にも雇われない働き方を実現する協同労働など、社会の新たなあり方を目指す動きも出始めています。また、企業の中にも、SDGs(持続可能な開発目標)や、自社の社会における存在意義を表明し実践するパーパス経営に取り組むことで、業績だけでなく社会にどう貢献するかを重視するところも出てきています。

社会問題に対しても、その解決に向けた様々な取り組みがメディア等で取り上げられる機会が増えているように思います。放っておくことができない世の中の問題をなんとか解決したいという強い想いを持って活動する社会起業家に注目が集まるとともに、そういった活動に賛同する人たちがクラウドファンディングを通じて資金援助するのも定着してきました。今後、このような動きを広く社会全体に浸透させていくには課題はありますが、世の中の風向きが変わりつつあるのを感じます。

動物保護(アニマルウエルフェア)の面では、全国の自治体における犬・猫の殺処分頭数は、毎年、減少を続けていますが、各地の動物愛護団体や個人の活動家による自治体からの引取りに依存する面が大きく、実情は厳しいところにありますし、先月報じられた長野県の悪質な繁殖業者のような問題もまだまだあります。

それでも、欧米でも日本でも、ここ数年の間に法改正が進んでいますので、風向きは、問題を解決していく方向に向かっていることは確かです。先に述べたような社会全体の動きが浸透していって、支え合う社会を実現しようとする想いに共感する人たちの裾野が広がっていけば、それが更なる追い風となり、日本の動物保護も、間違いなく前進していく、今、そのような時代の転換期に来ているのだと思います。

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