法改正
2019年6月12日
今日、改正動物愛護法が、衆議院本会議で全会一致で可決され、成立しました。
販売する犬猫へのマイクロチップ装着の義務化や、ペットへの虐待に対する罰則の強化、生後56日以下の子犬、子猫の販売を禁止する8週齢規制などが盛り込まれています。動物保護への取り組みとして確かに良い方向に進んでいるのだと思います。
それでも、今回の法改正には、すっきりしないところがあります。
それは、天然記念物に指定されている日本犬6種を繁殖する業者が一般の飼い主に直接販売する場合には、8週齢規制は適用されず、従来どおり生後7週間を過ぎれば販売ができるという例外が認められたためです。なんでも8週齢規制を巡り、日本犬保存会と秋田県保存会が日本犬を規制の対象外とするよう強く求めていたのだそうです。
犬を家族として迎い入れ一緒に暮らす人たちは、家族の一員となる犬たちが、幸せに過ごせることを願っていると思います。そういった人たちの想いと保存会の考えに、なんとも言いようのない距離を感じました。
ペットである犬や猫は、ある意味、人間が自分たちの都合で作り出した存在です。犬はその中にあって、飼い主に純粋に愛情を示してくれます。そんな存在に対しては、ただ感謝の気持ちしかありません。
法律は人間のために存在するものであり、直接的には人間以外の動物のためのものではないかもしれませんが、愛犬の幸せを願う、ごく普通の人たちの気持ちに寄り添ったものであって欲しいと思います。