犬との暮らし
朝、2階にある寝室から居間に降りていくと、ゆうはソファのいつもの場所で丸くなって寝ていました。階段を降りる音は聞こえていても、私のことなど全く気にかけることもなく、そのままの格好で寝ています。おはようと声をかけると、顔だけ向けて少しの間こちらを見つめたあと、いつもと変わらないことを確認して、また丸くなって寝はじめてしまいました。
しばらくして私たちの支度が出来てくると、伸びをしながら、ソファを降り、さあ、散歩だといった感じで、居間から玄関までをうーうー唸りながら、行ったり来たり。散歩が待ち遠しい朝は、たいてい、こんな感じです。
家族そろっての散歩が終わった後で興奮が残っていると、お気に入りのプチプチのボールをくわえたり、ボールに跳びかかったりして、しばらく遊びますが、朝ごはんが終わると、日中は、居間のあちこちに移動しつつ、もっぱら寝ていてます。時には家の前を人や車が通ると窓から外の様子を確認したりしますが、そのうちに眠くなってまた横になって寝てしまったり。。
それでも、ゆうを残して買い物で出かけるときは、窓から私たちが出かけるのを、ちょっぴり不安気に見ています。帰ってくると、寄ってきて、どこに行ってたの?といった感じで私たちの臭いを嗅いで回ります。
普段は、あくまでもマイペースで過ごしていますが、私たちが二人だけでキッチンや洗面所で何かしていると気になるようで、様子を確かめに来たりします。
毎日の積み重ねによって、お互いの生活パターンもわかるようになってくるもので、つかず離れずというか、普段はマイペースでいながら、何かあると寄ってくる、そんな感じで過ごす日々。一緒にいることが当たり前になり、お互いの存在を許しあっているような、何とも言えない安堵感に繋がっているのでしょう。そんな関係で過ごす犬との暮らしは一度、経験してしまうと、そうでない生活には、もう戻れないなと思ったりします。