狼爪(ろうそう)
犬の足に、何本の指があるか、ご存知でしょうか? 答えは、前足には5本ずつ、後ろ足には4本ずつで、全部で18本です。前足の内側、地面に接しない少し離れた場所に指があります。人の手足で言えば、親指(母指)にあたり、この指の爪を「狼爪(ろうそう)」と言います。これに対し、後ろ足には、多くの場合、狼爪は無く、指は4本です。
「狼爪」の由来
中には後ろ足にも狼爪がある犬もいます。後ろ足にある狼爪は、犬にとって先祖にあたる狼だった頃の名残とされています。犬は大昔に狼から分かれて、長い年月をかけて独自に進化してきました。もともと、後ろ足にも狼爪があり、山岳地の滑りやすい岩場を登り降りするときに、役立っていたのが、平地で暮らすようになって、狼爪を持つ必要がなくなり、退化して無くなったと言われています。
実際、シベリアンハスキーやグレートピレニーズなど、狼に比較的近い犬種は、後ろ足にも狼爪を持っていることが多いそうです。
さて、ゆうには、、、
ゆうの後ろ足には、狼爪があります。それも、2本ずつ。ゆうはミックス(雑種)ですが、狼爪を持って生まれることが多い犬種の血を引いているようです。
ゆうの後ろ足は、こんな感じです。
一番内側にある狼爪(指)は、足の骨に繋がっていないため、ぶらぶらしていますが、爪にはちゃんと血管が通っていて、伸びていきますので、爪切りは必要です。歩いたり、走ったりする際に、狼爪が邪魔になったり、何かにひっかけたりしないか、心配したこともありましたが、普段、生活するうえでは、全く支障はありません。
ゆうには、狼に近いとされている柴犬の血が入っていますので、先祖返りで狼爪が生えているのかもしれません。あるいは、それに加えて、狼爪が生えることが多い別の犬種の血を引いているのかもしれません。
グレートピレニーズでないことは確かだと思うのですが、、、
犬の図鑑を見ながら、いったいどんな犬種の血が入っているのだろうと想像を拡げたりするのも楽しみです。