ゆうとの暮らし,  動物福祉,  犬について

犬たちのためにできること

犬は、オオカミから進化して犬となって以来、ずっと人間と共に生きてきました。最初は人間の狩りの手伝いから始まったようですが、犬の持つ特別な能力によって様々な役割を担う使役犬として、その存在は人間にとって欠かせないものとなりました。また、犬は、使役犬としての役割を担うだけでなく、その愛情豊かな気質によって、飼い主である人間との間に深い絆を結んできました。使役犬としての活躍の場も、動物介在療法などの分野にまで広がっていますが、これは犬にしかできないことです。人間の長い歴史の中で、犬以上に深い心のつながりを築いた動物は他にいません。犬は、異なる動物種である人間に対して、持ち得る愛情を惜しむことなく注ぎ、信頼し、自らの運命を預けて来た存在であり、私たち人間は計り知れないほど大きな恩恵を受けてきました。

私自身について言えば、とむやゆうと暮らす日々は、私たちの心を豊かなものとしてくれ、何にも代え難いものです。彼らと過ごしてきた日々の積み重ねによって、今の自分があるのは、まぎれもない事実です。

これまで犬たちが人間に対して注いできた献身的ともいえる愛情に対して、人間は十分にこたえてきているだろうか、そんなことを思うことがあります。すべての犬たちには幸せに生きる権利があり、そして人間の社会で暮らす以上、人間にはそれにこたえる責任があるはずです。そしてそれは、犬たちだけのためではなく、人と犬との関係の中で、そのどちらもが幸せに生きるために必要なことだと思います。

私たちはそのために、犬のことを十分に理解しなければならないと思います。犬がどういう生き物であり、何を求めているか、どうすればより幸せな生涯を送ることが出来るのか、といったことについてです。勝手な想像や思い込みではなく、正しい理解をしなければなりません。幸いなことに犬の認知能力や行動に関する科学の進歩には目を見張るものがあり、そのために役立てることが出来ます。そして大事なことは、理解をしたらそれを実際に役立てることです。 人間社会で生きていくために犬たちは、しつけを受け、人間社会に順応していく必要がありますが、それは飼い主の都合を一方的に押し付けるものであってはならず、あくまでも人間と犬の双方が幸せに暮らすためのものでなければなりません。

そして何より、私たちは、不幸な境遇にいる犬たちの存在に気づかなければなりません。私たちひとりひとりが、今、犬たちがかかえる問題(その原因は常に人間の方にあるわけです)に関心を持ち、その解決のために自分が出来ることを行い、そして、その一人一人の気持ちと行動が繋がり、その輪が広がっていくことによって、犬たちの献身的な愛情に応えられるようになることを期待したいと思います。

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