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ゆうが望んでいること
夕食後、ソファーに腰かけて本を読んでいると、ゆうがとなりに来て伏せをし、頭をくっつけてきました。ほっぺからあごのあたりをぐりぐりしてあげると気もち良さそう。この時間になると普段は、ソファーや床の上で寝ていますが、めずらしくこの日は、かまって欲しかったようです。
しばらくぐりぐりしてやるのを続け、もういいかなと思って手を休めると、前脚を膝にのせてきました。どうやら、もっと続けて欲しいようです。こんどは額から首の後ろまでマッサージするように撫でてあげると、だんだん脱力してくるのがわかります。前脚が膝の上からずり落ちてしまったので、よしよし、気持ちよくなって寝落ちしたか、と撫でるのをやめたところ、すかさず前脚を膝の上に置きます。結局、これを何度も繰り返すことに。。
そんなことをしながら、ふと、ゆうが望んでいるのは、どんなことなのだろうと考えました。
うれしいとき、楽しいときなどは、表情やしぐさなどからわかりますし、ごはんやおやつを食べたいとか、散歩に行きたいとか、一緒に遊んで欲しいといったような、その都度、したいこと、してほしいこととかも、ゆうの様子を見ればだいたいのところはわかるのですが、そのようにして暮らしていく中で、どんなふうに過ごしていたいのだろうか。。
考えている中で、私たちが外出し、ひとりで留守番をするときのことが、頭に浮びました。いつも必ずということではありませんが、そんなときは、私たちが出かけるところを、窓からじっと見ています。そして帰ってきたときには、嬉しそうにしっぽを振って玄関まで出迎えにきてくれます。他の動物たちと比べて、犬は人に依存する傾向がとても高いと言われていますが、ゆうと暮らしていると、そのことはとてもよく実感できます。結局のところ、ゆうは、只々、私たちと一緒にいることを望んでいるということかもしれません。
散歩したり、旅行(今しばらくは、行くことが出来ずとっても残念ですが)に行ったりするのも、外の刺激を受けて楽しそうですが、それだって、皆で一緒に行動するということですし、旅行に行くような特別なことが無くても、ただ同じ場所で一緒にいられれば、それなりに満足なようです。
ゆうがいることで、私たちも、なにか穏やかな気持ちになりますが、ゆうも、おそらく同じなのでしょう。
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