保護犬について,  犬について

保護犬を飼うこと

以前、このブログでも書かせていただいたファシリティドッグのベイリーが亡くなったことを先週、ニュースで知りました。12歳10か月(人なら80代)になるところだったそうです。ファシリティドッグとは、動物介在療法(アニマルセラピー)の高度に専門的なトレーニングを受けたセラピードッグの一種で病院などの施設に常駐する犬のことを言います。(Wikipediaより) NHKの記事によると、現在、日本では3頭のファシリティドッグが活躍しているそうです。

ベイリーは日本で初めてのファシリティドッグとして、静岡市や横浜市のこども病院に勤務し、NHKの番組で紹介されたゆいちゃんをはじめとする闘病中の子供たちに寄り添うことで、不安やストレスを和らげ、支えてきました。2010年から一昨年に引退するまでの8年間に接してきた子供たちは、実に延べ2万2千人以上になるそうで、ベイリーが所属していたNPO法人シャイン・オン!キッズのSNSアカウントには沢山のメッセージが届いています。

今週7日の日本経済新聞には、関東地方の地方裁判所で、虐待を受けた子どもが被害を証言する際に付添犬を同伴することが認められたという記事がありました。付添犬とは、被害を受けた子どもが、安心して自分の受けた出来事について、他者(司法関係者/医療従事者など)に伝えられるよう手助けをする犬のことで、虐待などでトラウマを受けた子どもが、事情聴取などでさらなるトラウマを受けないように精神的にサポートするのだそうです。(神奈川子ども支援センターつなっぐHPより)

こうしたファシリティドッグや付添犬など、人の心を支える使役犬は、穏やかで攻撃性がないなどの性格面や健康面などから適正があると判断されたものから選ばれ、特別な訓練を受けた犬たちですが、もともと人が大好きだからこそ、このような仕事ができる訳です。自分の気持ちに真っすぐな犬は、義務としてではなく、その仕事を楽しんでいるのであって、だからこそ、子供たちも癒されるのだと思います。犬と人は、共に過ごすことによって、お互いに恩恵を受けているのだと言えるでしょう。

犬を飼うとき、保護犬を選ぶひとたちには、不幸な境遇に置かれている犬を救ってあげたいという気持ちがあると思います。(私たちもそうでした。)それでも、一緒に過ごす時間が経っていくと、実は、迎い入れた犬といることによって恩恵を受けているのは、飼い主の方だと気づかされます。もちろん、犬の方も信頼できる飼い主といることで、心に安らぎを感じていると思いますが、その安らぎが飼い主にも伝わることで、飼い主も一層、満たされた気持ちになりますし、飼い主が幸せを感じる、そのことが、飼い犬の幸せにつながるのだと思います。

これまでに保護犬に接する機会がなかった人にとって、保護犬を飼うということは、動物愛護にかかわるちょっと特別なことで、簡単にできることではないように感じるかもしれませんが、ただ犬を飼いたい、犬と暮らしたいという気持ちから、保護犬を飼うことを選択するということで良いのだと思います。

犬を飼いたいから、保護犬を引き取るということが、ごく普通なことになって欲しい。
そして、しっかりと愛情をかけて最期まで世話をきちんとできる人であれば誰もが、保護犬を迎えられるようになると良いなと思います。

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