保護犬について,  動物福祉

コロナ禍の海外の様子

今日(4月30日)の朝日新聞に、オーストラリアで保護犬、保護猫を家族として迎える人が急増しているという記事が載っていました。オーストラリアRSPCA(王立動物虐待防止協会)によると、ニューサウスウェールズ州だけで毎週300前後の「縁組」が結ばれていて、これは通常の3倍にあたるそうです。外出規制で自宅から出られない生活が続いているため、ペットを飼うことに癒しを求めているようだとのことです。

そういえば、4月27日の日本経済新聞夕刊にも、アメリカで飼い主のいない動物の養子縁組が急増しているという記事が載っていました。このため、各地の擁護団体に滞留する犬や猫の数が激減しているそうです。この記事では、新型コロナの収束後にペットを世話しきれずに捨てるケースが増えることへの警戒も残るともありました。

日本では、コロナ禍で保護犬、保護猫の新しい飼い主探しが困難となり、殺処分が増える危機にあるといわれている中で、外国では少し様子が違うようです。

このように譲渡家族として迎え入れられる保護犬、保護猫が増えているというニュースは嬉しいことですし、ペットと一緒に暮らすことによって与えられる恩恵が再認識されているということであれば、とても喜ばしい話です。

そもそも、ペットを飼おうとするときに保護された犬や猫から探そうとする人が多いオーストラリアやアメリカの状況は羨ましい。

でも、犬や猫を家族に迎えるというのは、その先の長い年月をともに過ごしていくということ。飼い主がペットに癒しを求めるだけの、一方的な気持ちだけでは長くは続かないのではないかと気になります。これからもしばらくは厳しい状況が続くのだと思いますが、海外でも、日本でも、迎い入れた犬や猫から信頼を寄せてもらい、ペットと飼い主の双方が互いを思うような関係を築いていくつもりで、保護犬、保護猫を引き取る人が増えてくると良いな、一連の記事を読んで、そんなことを思いました。

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