言葉によるコミュニケーション
ゆうは、とてもよく声を出します。それも、高い声から低い声まで、色々なトーンで。
美味しいいおやつをもらったときのちょっと甲高い嬉しそうな声、車に乗せられて動物病院へ行くとき(行き先が動物病院だとは知らないはずですが)のなんとも不安そうな声、夢中になって遊んでいるときの興奮気味な声といった具合に、そのときの気持ちがそのまま声に出てしまう感じで、何かにつけて声に出さないと気が済まないようです。
とりわけ散歩に行く前や帰った後は、ひっきりなしに「ウーウー」と少し低い声で唸りながら、部屋の中を歩き回ったりしていますが、そのうえ更に、こちらを見ながら「ウオ、ウオン、ウオン、ウオーン」といった具合に声を出したりすることも。このようなときの様子は、まるで私たちに何か話しているようです。
ゆうは本当に言葉を話しているつもりなのだろうか?
数百のおもちゃの名前を記憶できる犬が話題になることがありますが、そこまでいかなくても、犬は簡単な言葉であれば、それを聞いて何を意味するか理解できます。ゆうの場合も、自分の名前や、「プチプチ」「ピンクちゃん」など日ごろ遊んでいるおもちゃの名前はわかっていますし、「お座り」「待て」などの指示に従ったり、「散歩」「ご飯」「おやつ」といった言葉には敏感に反応したりもします。
散歩中に話しかけると、振り返って「何?」というように、こちらの顔を見たり、リラックスしているときなどに、穏やかに話しかけた時に、じっとこちらを見て聞いているようなしぐさを見せたりするとき、私たちが何と言っているかを理解しようとしているように見えることがあります。まったく科学的な根拠があるわけではありませんが、もしかすると、言葉を使って意思を伝えることができるとわかっているのかもしれません。そう考えると、ゆうは、自分でも言葉を話しているつもりでいるのではないかと思えたりもします。
それが本当かどうかは、本人に聞かない限りわかりませんが、それにしても、ホントに良く声が出るものだと感心するばかりです。