動物愛護週間
9月20日から26日は、動物愛護週間でした。「○○週間」というものは沢山あり、その多くは官公庁や民間団体によって設けられていますが、この動物愛護週間は、法律(動物の愛護及び管理に関する法律)で定められているという点では、他にあまり例をみないものです。
動物愛護週間は、もともとは、1915年(大正4年)にアメリカ動物愛護協会(American Humane)によって始められ、毎年5月第1日曜日からの7日間をBe Kind to Animals Weekと称し、アメリカ各地の動物愛護団体が様々な企画を催しているそうです。
日本では、1927(昭和2)年に日本人道会のバーネット夫人の提唱によって5月28日から1週間行われたのが始まりで、その後1973年になって、当時の動物保護管理法で定められました。
動物愛護週間には、毎年、国や地方公共団体、そして民間団体でイベントが開催されています。昨年は新型コロナウイルスの影響により、中止もしくは開催方法をオンラインなどに変更するイベントも多くありました。
環境省は、毎年、東京都、台東区や、(公社)日本動物愛護協会などの8団体と共に「どうぶつ愛護フェスティバル」を開催しています。今年は昨年に引き続き、YouTubeによるオンラインによるシンポジウムとなり、「私たちがつくるペットとのこれから」をテーマに9月25日の午後に開催されたので、視聴してみました。
当日は13:00から始まり、各団体が開催したコンクールの表彰に引き続き、3つの講演とパネルディスカッションがあり、16:10に終了しました。(プログラム詳細は下記のとおり)パネルディスカッションには、今年公開された映画「犬部」の原作者でもあるノンフィクション作家の片野ゆかさんもパネリストとして参加し、全体的にもなかなか面白い内容で、予想以上に楽しめました。
2021どうぶつ愛護オンラインシンポジウム
<プログラム>
各表彰受賞作品の紹介
動物愛護週間ポスターデザイン絵画コンクール
日本動物児童文学賞
動物愛護に関する標語コンクール
全国ペット写真コンテスト
動物愛護キャッチコピーコンクール
講演・パネルディスカッション
■講演①『ペットとの関係-世界の犬猫の暮らしから考える-』
講師:講師:柿沼 美紀 氏 日本獣医生命科学大学 獣医学部教授
■講演②『適度な距離を!-ペットを守り、自分を守るために-』
講師:前田 健 氏 国立感染症研究所 獣医科学部長
■講演③『動物との暮らし方』
講師:久世 明香 氏 麻布大学獣医学部 講師
■パネルディスカッション 『私たちがつくるペットとのこれから』
パネリスト
片野 ゆか 氏 ノンフィクション作家
久世 明香 氏
みやぞん 氏 タレント
コーディネーター
佐伯 潤 氏 帝京科学大学生命環境学部 准教授